今回は転職に対する世間的イメージから応募までの
流れについて一気に説明していきます。
転職をするにあたって、世の中の印象や転職活動が良く分からなくて
踏みとどまっていませんか?
なので、少しでもお役に立てればと経験を活かして、
あなたに一連の流れと考え方について説明していきます。
転職に対する現在の世間的イメージから必要性が分かりますので、
転職の考え方から応募までの流れが分かります。
転職活動入門編3つの基礎知識
転職活動を始めるにあたって、基礎となる3つの知らないを説明していきます。
3つの基礎知識
- 転職のイメージと社会情勢を知ろう
- 転職の目的を決め、転職の考え方を知ろう
- 転職活動の3つの流れを知ろう
転職のイメージと社会情勢を知ろう
令和の社会人が転職について「どう捉えているか?」
「どう捉えなくてはいけないのか?」
について説明していきます。
- 転職活動へのイメージ
- 転職活動の必要性
- これからの時代に必要なスキル
転職はポジティブに捉えられる
これから転職活動を考えているけど、転職活動をしたいけど
周囲の目が気になるという人は自信を持って臨んで下さい。
企業寿命と労働寿命の関係
現在の日本の平均寿命は約85歳となっています。
しかし、今の20代~40代ぐらいまでは払った年金より
少なくしか戻ってこないと言われています。
そのため、老後資金の調達が必要になり、退職期間を遅らせる必要があります。
結果として労働寿命を大幅に伸ばす必要が出てきます。
これからは仕事を最低70歳までは続ける前提で、
20歳から働いて少なくとも50年以上は働かなくてはならない時代です。
しかし、企業の寿命と言うのは平均約35年です。
業績悪化でリストラなどの可能性を含めると更に短く、
結果として少なくとも2~3回は転職をすることになります。
転職の準備をしていない方が非常に危険です。
以前に企業寿命と労働寿命について詳しく説明してます。
下記リンク
転職活動でポータブルスキルが得られる
これからはAIの発達などの変化が更に加速する時代となります。
その変化に対応するために持ち運び可能な
ポータブルスキルが求められることとなります。
ポータブルスキルの例
- 論理的思考力
- コミュニケーション能力
- 問題解決力
- 交渉力
- 戦略的学習能力
転職活動をすることによって様々な場面を経験し、
ポータブルスキルを磨くことに繋がります。
転職を上手に利用し、ポータブルスキルを磨きながらも、
時代の変化に合わせて我々も備えなくてはならない時代です。
以前にポータブルスキルについて詳しく説明している記事があります。
下記リンク
転職の目的を決め、転職の考え方を知ろう
令和の社会人が一般的に目指すべきゴールから逆算する考え方と
方向性が見つからない方のために可能性を広げておくための考え方をご紹介致します。
転職活動において軸を決めるということが非常に重要です。
転職の軸がないことで目移りし、踏み出すことが出来ないという状態が発生します。
全てを満たしてくれる企業と言うのは基本的にありません。
その際に何を捨てられるかと言うことが転職活動をする際に最も重要視するべき点です。
そんな転職の中核となる転職の軸を以下の3つの方法で考えていきます。
- あなたの人生プランを描く
- ゴール別に見る転職の軸
- 可能性を広げる転職活動の考え方
令和のスタンダードとなる3つの人生プラン
令和の基本的な人生プランのゴールは以下の3パターンが主流となっています。
- 起業して法人の事業主となる
- フリーランス・個人事業主となる
- 本業・副業・投資の複合型を目指す
起業して法人の事業主となる
自ら主導して物事を進めたい上昇志向を持っている方にオススメです。
自身の力で社会に貢献したいと思う方は事業主となって
自らビジネスを構築して行くため上手く行けば、高収入を得ることが可能です。
フリーランス・個人事業主となる
フリーランス・個人事業主になって自らのスキルで生活していく方法です。
フリーランスや個人事業主は個人裁量で仕事が選べるため、
時間や場所に縛られずに自由に働けることも特徴の一つです。
本業・副業・投資の複合型を目指す
こちらは本業で安定収入を得て、副業でさらに収入を得て、
投資で資産を積み立てるという複合型です。
定年後も見越して準備しておくにはオススメの方法で、
現在の多くの方のスタンダードになりつつあります。
本業・副業・投資が3つが収入として見込めるため、
急な倒産やリストラなどに対応しやすいのも大きな特徴です。
上記の詳しい説明は以前の記事で紹介しております。
下記リンク
人生プランから逆算せよ
そして上記の人生プランから転職の軸を導き出すと以下のようになります。
- 収入重視のキャリアプラン
- スキル重視のキャリアプラン
- ワークライフバランス重視のキャリアプラン
起業して法人の事業主となる
こちらは収入重視のキャリアプランを描くのが望ましいです。
起業には必ず、運転資金としての資本金が必要となります。
資本金によって社会的信用度が変わり、銀行の借り入れや融資の金額が変わります。
そのため資金準備が転職の軸となります。
フリーランスや個人事業主となる
こちらを選んだ人はスキル重視のキャリアプラン描くのが望ましいです。
フリーランスや個人事業主は基本的に仕事を依頼してもらう必要があり、
自身のスキルで選べる仕事、内容などをコントロールしなくてはなりません。
必要になるスキルは大きく分けて営業力・交渉力・専門スキルの3つです。
これらのスキルを磨くのが転職の軸となります。
本業・副業・投資の複合型を目指す
こちらを選んだ人はワークバランス重視のキャリアプランを描くのが望ましいです。
重要になるのは副業をするための時間の確保になります。
そのため仕事に全ての体力や時間を奪われないようなワークバランスが重要となります。
そのため時間の確保と安定が転職の軸となります。
上記の詳しい説明は以前の記事で紹介しております。
下記リンク
市場価値を高める3つのポイント
現在、何の目的がない人もいると思います。
そんなあなたがいざやりたいことが出来た時に、
柔軟に対応出来る様に準備をしておいてください。
これが市場価値を高めると言うことなので、その考え方のポイントを紹介します。
- ソフトスキル
- ハードスキル
普段の仕事の取り組み方で意識すべきことと、合わせて市場価値を挙げて行きましょう。
・ソフトスキル
柔軟性のある個人の特性を表したソフトスキルは応用が利きやすく、
習慣によってつくられるスキルです。
コミュニケーションやリーダーシップなどの対人関係、
問題解決能力や仕事の取り組み方などパーソナルな部分になります。
習慣がソフトスキルを作り出すので、普段から常に意識して伸ばす必要があります。
・ハードスキル
教育や特定の訓練を受けることで習得できる体系化された技術スキルになります。
専門性が高く学習によって得られますが、先を見て習得することを考えましょう。
資格などの勉強すれば誰でも取れるスキルが多いので、
時代によっては必要じゃなくなる可能性もあります。
市場価値を高める意識
ハードスキルが業界を決定しソフトスキルは業種を決定がアクションプランになります。
自身の市場価値を決める大きな要素になりますが、
実際に転職する際には自分の実績を発表しなくてはなりません。
その確固たるものが数字になるので、普段の仕事は数字を意識しましょう。
市場価値を高める地盤となります。
上記の詳しい説明は以前の記事で紹介してます。
下記リンク
転職活動の3つの流れを知ろう
ここでは転職活動をどのような流れで行われるのかを説明して行きます。
情報収集で抽象度別に応募企業を絞り込んで、
準備する書類と応募までの流れと考え方を知ることが出来ます。
面接までの流れを大きく分けて3つのステップで説明します。
転職活動の3つのステップ
- 情報収集で絞り込め!
- 必要書類を準備せよ!
- 日程調整し、応募せよ!
上記の詳しい説明は以前の記事で紹介してます。
下記リンク
ファーストステップ…情報収集で絞り込め!
ファーストステップでは抽象度別にやるべきことを解説しています。
情報収集では抽象度大⇒小という形で見ていきます。
情報収集の流れ
- 抽象度大…業界・業種研究
- 抽象度中…転職条件の設定
- 抽象度小…企業選定・企業研究
抽象度大…業界・業種研究
まずは業界・業種という大枠でどんなものがあるのかをしっかりと理解して、
自分に合ったもの将来性があるものを探して行きましょう!
- 業界は好調かどうか?
業界選びで仕事先がイージーモードか、ハードモードか決まります。
商品単価や労働集約型?などのビジネスの種類によって
収入が大きく変わるのでまずはそこを知りましょう。
その業界が「ブルーオーシャンなのか?」「レッドオーシャンなのか?」
によっても非常に大きく変わって来るので、業界選びは最優先となります。
- 自己分析して業種の選択
自身の実績からどんな職種が向いてそうかを選びます。
例えば、お店で販売経験があればお客さんとのコミュニケーション能力があります。
などの自身の強みがどこにあるのか、
どんなものなら出来そうなのかを見つけていきしょう。
客観的に見るコツは「楽しさを感じた」「無理なく続けられた」「結果が出た」
の3つのポイントを意識すると良いです。
抽象度中…転職条件の設定
次に転職先の企業を探す上でどんな企業にいきたいのかは、
業種・業界を見ただけでは浮き彫りになってきませんので、
今度は条件を付けて絞り込んでいきます。
- 転職の軸を決定しよう
「ワークバランスなのか?」「スキル重視なのか?」「収入アップ重視なのか?」
転職の軸は今回の転職の根幹になる部分で成し遂げたいことを軸します。
- 転職条件を5つ決めよう
その企業が自身の希望をいくつ叶えられるのかを採点する基準を作ります。
企業を比較する上での採点基準となります。
この時に減点方式ではなく、加点方式を採用してください。
転職条件設定のポイント
転職条件の設定には優先度別に2つのポイントを重視しましょう。
- 優先度1…転職の軸(絶対的条件)
- 優先度2…5つの採点基準(補足的条件)
絶対的条件は必ず必要な内容で満たせていなければ除外します。
補足的条件は加点方式とします。
※採用情報や福利厚生は意識しない。
終身雇用制は将来廃止される可能性が高いので、1社にそれを求める必要はありません。
抽象度小…企業選定・企業研究
企業研究は似たような条件の会社を複数社比較する方法で行うのが良いです。
比較をすることで、業界のスタンダードな残業時間や定着率が浮き彫りになります。
- 企業選定・企業研究①転職会議
転職会議は社内の雰囲気を知るために利用してください。
基本的にネガティブワードが多いので、
その情報を鵜呑みにせずにその企業のどこが良いのか、
どこが客観的に見て良くないかを判断するのが大事です。
人の価値観はそれぞれなので、そこがちゃんと理解できていれば
雰囲気を知るのに非常に有効になります。
- 企業選定・企業研究
会社に関するあらゆる数字が確認できるので、その会社の業績や労働時間・離職率
などを知ることが出来ます。
特に業界ごとに似た会社を比較することでその業界の
スタンダードが分かるようになります。
この尺度があるか、ないかは雲泥の差です。
セカンドステップ…書類を準備せよ!
企業絞ってさて応募です!
と行きたいところですが、先に必要書類を準備しましょう。
必要書類の役割は対策です。
失敗前提で動いて、都度改善を加えて行くようにしてください。
転職活動は比較的即戦力を求める傾向が強いので、落ちるのが当たり前です。
特に未経験業界・業種への転職はその傾向が更に強いので、
過度に気を落とす必要はありません。
転職活動で必要書類は4つあります。
転職活動で必要な書類は履歴書・職務経歴書・ポートフォリオだけではなく、
面接の質疑応答の回答も書類にして準備をする事が重要です。
この4つが最低でも必要な書類であると心得ておいてください。
それぞれの役割について以下にまとめています。
転職活動の必要書類でストーリーを作ってください。
4つの書類は全て繋がっていると考えてください。
1つのストーリーを描くことが採用の近道となります。
- 履歴書は減点方式。
履歴書は採用人事が一番最初に見る資料です。
何十人もの書類を見るので、必然と減点方式になります。
この減点方式を掻い潜って、職務経歴書を見たいと思わせられたら、
履歴書の役割としてはバッチリです。
- 職務経歴書は面接の前座
- 職務経歴書は自社でも活かせそうかを見られます
あなたも職務経歴書はもっと深く聞いてみたいと思われたら面接に呼んでもらえます。
そのことを理解して面接で話すだろうとするストーリーの構築をしてください。
- 面接必要書類で伏線回収
面接に呼んでもらえた時点で採用担当はあなたを採用したいと考えています。
しかし、採用にはお金がかなり掛かっているため、
採用自体が損失にならないかを非常に心配しています。
そこで職務経歴書で準備して置いた伏線を回収して安心してください。
合わせて自分を採用することで得られるメリットも提示してあげてください。
サードステップ…日程調整し、応募せよ!
ここでは転職活動での最大の問題とそのための対策として
必要な期間と考え方についてお伝えしていきます。
転職活動の最大の問題点
転職活動は新卒の就職活動と違って普段の仕事と並行して行うので時間がありません。
この問題を解決するためにどんなことが必要なのかを説明してきました。
日程調整と転職計画の必要性
転職面接を受けるにしても、有休や代休、仕事が終わってからなど、
調整が非常に大変なので、転職は計画性が非常に重要となります。
そのために必要な目安となるのが以下の内容です。
転職活動に必要な期間や応募目安
- 転職初心者や他業種志望は半年目安
転職初心者はどんな業種があるのか?どんな業界が好調なのかが分かりません。
さらに未経験となると採用されるまでのハードルが高くなるため、
準備に時間をかけることが重要です。
情報収集に大体3~4カ月は掛けて、
転職活動で採用を貰うためには1~3カ月ぐらいは見ておきましょう。
- 転職初心者の応募件数目安
転職活動はとにかく時間がないので1社に掛ける時間がありません。
そのため、就職活動と同じように大量応募をしてしまうと対応しきれない事態に…
まずは10社を応募して、それでも目途が立たなければ、
また10社選定して応募するというのがオススメです。
- 面接慣れは3社
1社に掛けられる時間がないことはここでも弊害が生まれます。
面接をいっぱい受けて慣れようという感覚でいると、
時間が空いてしまったりした時にすぐに元に戻ってしまったりします。
そのため鏡を前に録音したり家族に協力してもらう事でいち早く準備して、
企業の方にも自身のためにも有意義な時間になるように心掛けてください。
転職活動の基礎を学ぶことで見えてくるものです。
これまでが現在の転職の基礎と言って良い部分です。
- 転職のイメージと社会情勢を知ろう
- 転職の目的を決め、転職の考え方を知ろう
- 転職活動の3つの流れを知ろう
全ては知ることから始まります。
特に転職活動は、ほとんど情報収集合戦です。
「その情報をどう生かして戦略を組み立てて実践するのか?」
と言うアクションプランを実行していきましょう。
以上のことを踏まえて、以下の3つのポイントを押さえましょう。
- 転職活動は情報収集の戦い
- 転職活動は募集枠の奪い合い
- 転職活動は一つのスキルである
転職活動は情報収集の戦い
転職活動ではどれだけ情報を集められたかがそのまま合否に直結します。
情報収集で負けている時点であなたは採用から遠ざかっているということになります。
あなたは転職に対して前向きであるということが大切です。
あなたが目指すものの対策を取るのに必要な情報集めましょう。
転職活動は募集枠の奪い合い
転職活動は少ない採用枠を奪い合う競争と言う側面もまた見つめなければなりません。
人と競う時点で、他者と同じことをしたら魅力的な人材にはなれません。
だからこそ、必要になるのが転職活動における戦略です。
特にこれからは成果主義の企業は増えていく事です。
目立った実績がないと思っている方こそ、自身をどう見せるのかが非常に重要です。
情報を集めるのはどうやったら自分と言う人間が、
その企業にとって魅力的な人材であるかをPRするために集めるのです。
転職活動は一つのスキルである
「転職活動をすること」「転職活動で内定をもらうこと」
それ自体が一つのスキルであると言えます。
情報収集をすることが既に一つの能力であり、
企業に自身をPRすること自体が一種のブランディングです。
あなた自身を商品に見立てて売り込むことそのものがスキルです。
あなたも買い物をする時に情報収集をしたり、
色んなレビューを見て購入する価値があると判断してサービスを契約したり、
商品を購入したりしますよね?
企業との雇用契約書はそれと全く一緒です。
転職活動はあなたのスキルを磨くことに必ず繋がります。
あなたは今やる気に満ちているかもしれませんが、
ここは一度、転職活動がプラスになるのか、
マイナスになるのかを冷静に考えてください。
書籍・本
出典:転職2.0
「正しい転職の価値観」と「正しい転職の方法論」を知れば、
これまでの経歴に関係なく誰もが
〝我慢しない自由な働き方″を手にする事ができる書籍の内容本です。
出典:シン・サラリーマン
600ページを超える分厚い一冊ですが、
読みさすさもあってあっという間に読めてしまうので、
是非読んでみてください。
出典: 科学的な適職
海外論文を60本以上引用し、
幸福度が最大化される”適職”を科学的根拠に基づいた方法で
見つける術を紹介してくれる一冊です。
現職にモヤモヤしている人、就職・転職を控えている人、
仕事における幸福度を高めたい人は読んで下さい。
出典:転職の思考法
転職の鉄板本と言われる一冊です。
いつでも転職できる状態の人を1人でも増やし、人材の流動性が高まれば、
日本の社会が変わるという著者のメッセージも込められており、
働く全ての人の参考になる本だと思います。
会社が潰れても生きていける大人と、 生きていけない大人の2種類がいるとしたら、
両者をわけるのは何か?
それは、上司を見て生きるか、マーケットを見て生きるか。
タイトルにもあるように「このまま今の会社にいてもいいのか?」
と思ったら読んでみると良い一冊です。
ほかの本と合わせて読むとより深く理解できると思います。
出典:LIFE SHIFT
人生70年なら、一生涯は61万3200時間だが、
人生が100年なら、一生涯は87万6000時間と
人生100年時代では、大学を卒業してから80歳まで、
少なくとも60年以上は働いていくことになります。
長期的に働く事が当たり前になっていく世界では
「会社に自分のキャリアを守ってもらう」のでなく
「自分で自分のキャリアを守っていくこと」が必要になってきます。
「一社にだけ雇われ、退職金や年金だけで余生を過ごす」
という今までのキャリア観から抜け出す為にも、読んでおくべき一冊だと思います。
以上が私のオススメ本になります。気になる方や読んでみたいと思っている方は、
参考になりますので、ぜひ読んでみて下さい。