今回は転職をする際に押さえおくべき
メリット・デメリットについてお伝えしていきます。
転職をした方が良いのか、しない方が良いのか
よく分からなくて踏みとどまっていませんか?
私自身も現状より悪くなるんじゃないかな?って不安でした。
なので、私の経験を含めて、転職のメリット・デメリットについて
しっかりと理解して貰えればと思います。
本記事を読むと、転職におけるメリット・デメリットを理解して、
転職活動はすべきか否か?
まず初めにあなたが転職をしようと思って行動するにあたって、
一番最初に考えなくてはならないことは転職を
「すべきなのか?」「すべきではないのか?」ということです。
それを判断する前の段階として、あなたが転職活動をすべきかどうかを
検討しなくてはなりません。
ここでは転職活動と転職が本質的に異なる目的を持つことを理解して、
そのメリット・デメリットについて洗って行きます。
- 転職と転職活動は違う
- 転職活動は自身の現在地を図る
- 転職活動のメリット・デメリット
以上の3つの内容から、まずあなたが転職活動すべきかどうかを判断します。
転職と転職活動は違う
前提として転職と転職活動の定義を言語化しておかなくてはなりません。
具体的には以下のような違いとなります。
転職と転職活動の違い
- 転職は企業を実際に変えた行動の結果を表す
- 転職活動は情報収集から次の会社に入社するまでの流れ全体を表す
つまり、転職活動する過程を踏んで「転職をした」「転職をしなかった」
という結果が出ると言うことになります。
転職と転職活動の違いのイメージ
あなたが大阪から東京に行くとします。
あなたは「どうやって行くのか」「いくらかかるのか」「どのくらい時間かかるのか」
といった情報収集をします。
電車で移動するとした場合、「乗り換えの駅はどこだ?」「時間間に合うか?」
といった課題をクリアするための行動をしながら東京へ向かいます。
その結果、東京にたどり着くことが出来ました。
この場合、情報収集の段階から東京に付くまでの間が転職活動です。
東京に付いた状態が転職ということになります。
また、情報収集の段階や東京に向かっている途中で断念することもあると思います。
それも転職活動として含めます。
転職活動は自身の現在地を図る
転職と転職活動の正しい定義の違いを理解して貰ったところで本題となります。
これが転職活動の本質です。
転職活動は現在の自分の市場価値の適正位置を図ることです。
市場価値を構成するのは以下の5つのポイントとなります。
- 専門性
- スキル
- 実績
- 再現性
- 経験
以上の5つのポイントに対してどのくらいの需要があるかで、
あなたの市場価値の適正位置が分かります。
需要があれば高く評価される。
市場価値を図ることにはどんな意味があるのか?
「収入を上げる?」「自由を求める?」「スキルを磨く?」
色んな意見があると思います。
ですが、本当にそれが正解でしょうか?
それは社会からの評価でなので、あなたにとっては違うと思います。
私が考えるあなたの目線に立った時の市場価値の定義はこうです。
社会における自身の積み上げを見直し、これからの生き方を決める。
そして、もっとあなたがイキイキと生きられる場所を見つけることです。
つまり、社会におけるあなたの生き方を見直す機会が転職活動です。
転職活動の内、情報収集は2年に1回程度はやることをオススメします。
【転職活動】メリット・デメリット
ここまでは転職活動は自分の現在地を知る機会だと伝えてきましたが、
皆さんにも色々と都合があるでしょう。
転職活動をすることによって得られるメリットは5つ、
デメリットは3つまとめて来ました。
現在の状況と照らし合わせて、今できる状況か、
できない状況なのかを見極めてみて下さい。
転職活動のメリット
- 情報収集能力が身に付く
- 自己分析でスキルの棚卸が出来る
- プレゼンテーション能力が磨かれる
- 計画性が身に付く
- 心理的安全が確保出来る
転職活動自体が1つのスキルであり、
そのスキルを身に付けるのか否かも大きなポイントです。
また、転職幅を知ることで自身の心に安定を生みやすいです。
転職活動のデメリット
- 時間を取られる
- 今の仕事に身が入らなくなる
- 比較で不安になる
デメリットは時間を取られることと、心的要因が大きくなります。
自身のゆとりで大きく変わるのがポイントです。
上記は以前の記事で詳しく説明しております。
下記リンク
転職で変えられるものは環境要因
転職は事実、環境を変えることしか出来ません。
人間は環境によって性格や気持ちに変化が出ますが、
それは環境の中での行動の変化によってもたらされるものです。
これについて詳しく見て行きましょう。
転職は物理的な解決
この世の中には2つの事象があります。それは以下の2つです。
- 自身でコントロール出来るもの
- 自身でコントロール出来ないもの
あなたに着目すると、この2つの事象しか有り得えません。
転職活動は課題の分離が非常に重要となります。
課題の分離とは???
他人の問題と自分の問題を分けて考えることです。
例えば、仕事をしないアルバイトがいたとします。
上司は仕事をするように促すと言う行動は「上司の課題」で、
結果としてアルバイトが仕事をしなくてもそれは「アルバイトの課題」となります。
上司にはイライラするのも、冷静に話を続けるも無数の選択肢があります。
どの選択をするかは「上司の課題」です。
要するに「自身の行動や感情はコントロールできる」が、
「相手の感情や行動はコントロールできない」ということになります。
転職は自身でコントロール出来ない部分を物理的に解決することが出来ます。
ここまで理解した上で、環境を変えることによって生まれる
メリット・デメリットについて見ていきます。
【転職の環境要因】メリット・デメリット
転職で重要な物理的なメリット・デメリットについて5つずつご紹介します。
環境要因のメリット
- 職場の人間関係をリセット出来る
- 新しいキャリアを構築出来る
- 新たな価値観の形成に繋がる
- 人的資源の構築に繋がる
- キャリアアップが可能
環境要因のメリットの多くは新しいや範囲が広がるというのがメインです。
環境要因のデメリット
- 退職金や企業年金が少なくなる
- 信用情報が低下する可能性がある
- 転職が必ずしも問題解決とはならない
- 一定の試用期間がある
- 休暇・福利厚生がリセットされる
一方でデメリットは社会の仕組み的にデメリットになることが多いです。
終身雇用の崩壊によってこれらのデメリットはかなり薄くなっています。
上記は以前の記事で詳しく説明しております。
下記リンク
転職は「環境×感情」で成果が変わる
あなたが転職をする際に、転職が成功か失敗を決める最も大きな要素になります。
転職で変えられるものは環境要因だけだとお伝えしました。
最終的には、この変えた環境要因を活かすのはあなた次第です。
「自身でコントロールできる」部分をあなたがどのように処理するかが
転職の成果に直結します。
その理由を説明していきます。
完璧な会社はない!!
前提として、完璧な会社と言うのは存在しないということを認識して下さい。
あなたは現在、転職を検討しているかもしれませんが、
その一方で今の会社が好きだという人も存在するという事実に目を背けてはいけません。
このように、人の性質や考え方によって環境に向き不向きがあると
言うことをしっかりと認識しておく必要があります。
そこを見極める目安としてのポイントになるのが、
企業規模別、経験値別なので見て行きます。
【企業別規模別】メリット・デメリット
企業規模別のメリット・デメリットは入ってからの
自身の意欲によって転職が成功か失敗かに分かれます。
企業の大きさと言うのは個人の裁量や、スピード感、人間関係に
直結する部分なのでどんな働き方をしたいのかを考える際に重要視して下さい。
企業規模別は以下のように分けています。
- 大企業
- 中小企業
- ベンチャー企業
この3つに分けて見て行きます。
大企業のメリット・デメリット
大企業のメリット
- 実績があれば転職時の給与が上がりやすい
- ボーナス、福利厚生が充実している可能性高い
- 社会的信用度が高く、借り入れが有利に(ローンなど)
- いきなり倒産する可能性が低い
- 周囲から安心されやすい(親族など)
大企業のデメリット
- 企業文化が根付き窮屈に感じることも
- 分業化が進み幅広い業務に携わる機会が少ない
- 人事評価制度が新卒社員に有利
- 企業規模が大きいため決定に時間がかかる
- 年功序列により無能な上司が上に立つケースも
大手企業を目指す人は安定思考の方が比較的向いている傾向があります。
中小企業のメリット・デメリット
中小企業のメリット
- 幅広い業務に携わることが出来る
- 比較的、中途採用に有利な人事評価
- 役員との距離が近く、現場の意見が通りやすい
- コミュニケーションが取りやすい
- 個人裁量が高く、スケジュール管理を自身で行える
中小企業のデメリット
- 零細企業場合、企業としての体力がない
- 大企業と比べ福利厚生・ボーナスの面で劣る
- 大企業と業務内容が同じでも給与が少なくなる可能性が高い
- 業務内容が多岐に渡るため、時間に追われる可能性も
- 将来的な安定性に欠ける
中小企業はチャレンジもしたいけど、
ある程度の安定感も欲しいという人に向いています。
ベンチャー企業のメリット・デメリット
ベンチャー企業のメリット
- 若い社員が多く、活気がある
- 会社と一緒に成長する感覚を得られる
- 結果を出せば、給与や昇給に直結しやすい
- 自由度が高く、アイディアが採用されやすい
- 個人裁量が高く、細かいことは言われない
ベンチャー企業のデメリット
- 経営が安定していないため、倒産する可能性も
- 一人当たりの仕事量が多いので、残業時間が多くなりがち
- 教育体制がないため、自身で勉学する必要がある
- 経営陣と馬が合わないとやりづらい
- 実力によって給与が大きく変動する
ベンチャー企業のチャレンジ精神があり、個人裁量が欲しい人に向いています。
企業規模別のメリット・デメリットは企業に入ってからの働き方を
明確化するために活用しましょう。
上記の内容を以前の記事で詳しく説明しております。
下記リンク
【経験値別】メリット・デメリット
経験値別のメリット・デメリットは自身が転職をする上での難易度を決定します。
転職をどのくらい気合を入れて新しいチャレンジをしたいのかがカギです。
以下の4つに分類出来ます。
- 業種・業界未経験
- 業種未経験・業界経験あり
- 業界未経験・業種経験あり
- 業種・業界経験あり
上から順に難易度が下がります。
転職の難易度は意欲次第ではメリットにもデメリットにもなってしまう部分です。
転職活動は会社員の約99%の人がすべきです。
メリット・デメリットの話をしてきましたが、
結論を言うと転職活動は99%の人がすべきである。
その理由は以下になります。
転職活動は現在の自分の市場価値の適正位置を図ることである。
残念ながら、この日本を生きていく中で社会のルールから逸脱することは出来ません。
自分で会社を立てても、自分がフリーランスとして働いたとしても、
日本の資本主義のルールの中から抜け出すことは叶いません。
しかし、会社ごとには独自のルールがあり、それは転職することでルールを選べます。
シンプルな話です。
仕事の場合は常に新しいものが出てくるだけで本質的には何も変わりません。
その判断をする機会が社会人において転職活動である。
なので、社会人の99%は転職活動をするべきであると言うことが出来るのです。
従って、今回メリット・デメリットを紹介したのは
転職に対する理解を深めて頂くためで、
転職活動をしなくて良いと言う訳ではありません。
転職をするかしないかは別として自身の現在地を知る転職活動は行いましょう。
書籍・本
出典:転職2.0
「正しい転職の価値観」と「正しい転職の方法論」を知れば、
これまでの経歴に関係なく誰もが
〝我慢しない自由な働き方″を手にする事ができる書籍の内容本です。
出典:シン・サラリーマン
600ページを超える分厚い一冊ですが、
読みさすさもあってあっという間に読めてしまうので、
是非読んでみてください。
出典: 科学的な適職
海外論文を60本以上引用し、
幸福度が最大化される”適職”を科学的根拠に基づいた方法で
見つける術を紹介してくれる一冊です。
現職にモヤモヤしている人、就職・転職を控えている人、
仕事における幸福度を高めたい人は読んで下さい。
出典:転職の思考法
転職の鉄板本と言われる一冊です。
いつでも転職できる状態の人を1人でも増やし、人材の流動性が高まれば、
日本の社会が変わるという著者のメッセージも込められており、
働く全ての人の参考になる本だと思います。
会社が潰れても生きていける大人と、 生きていけない大人の2種類がいるとしたら、
両者をわけるのは何か?
それは、上司を見て生きるか、マーケットを見て生きるか。
タイトルにもあるように「このまま今の会社にいてもいいのか?」
と思ったら読んでみると良い一冊です。
ほかの本と合わせて読むとより深く理解できると思います。
出典:LIFE SHIFT
人生70年なら、一生涯は61万3200時間だが、
人生が100年なら、一生涯は87万6000時間と
人生100年時代では、大学を卒業してから80歳まで、
少なくとも60年以上は働いていくことになります。
長期的に働く事が当たり前になっていく世界では
「会社に自分のキャリアを守ってもらう」のでなく
「自分で自分のキャリアを守っていくこと」が必要になってきます。
「一社にだけ雇われ、退職金や年金だけで余生を過ごす」
という今までのキャリア観から抜け出す為にも、読んでおくべき一冊だと思います。
以上が私のオススメ本になります。気になる方や読んでみたいと思っている方は、
参考になりますので、ぜひ読んでみて下さい。